|
|
|
|
只今、ご紹介いただきました金成でございます。実行委員会を代表いたしまして、皆さまに、一言ご挨拶申し上げます。
ご来賓の皆さまには、ご多用の中、本日の式典にご臨席賜り、心より御礼申し上げます。
また、同窓生の一人として、皆さんと共に、母校100年の歴史を振り返り、お祝いできることに、感謝いたしております。
母校は大正12年に「女子実業補習学校」として100年のスタートを切りました。「実業補習学校」は、明治末から大正年間に足立区内で11校開校しましたが、今日まで存続しているのは我が足立高校だけであります。
本年3月の卒業式で、25,003という卒業生番号が読み上げられました。創立からの卒業生を加えますと、この100年間、母校でそれぞれの時代に苦楽を共にされた3万人もの同窓生が、日本社会の一員としての役割を果してこられたと思うと、万感の思いであります。
10年前の創立90周年の翌年、100周年記念事業実行準備委員会が作られました。
2018年、準備委員会は「在校生と保護者、教職員、同窓生の全員から100周年記念のシンボルマークとキャッチコピーを募集する」という足掛け3年のプロジェクトに着手しました。在校生、同窓生、先生方からたくさんの応募をいただきました。2020年、数点に絞られた応募作品は全員投票に掛けられ、最優秀作品に選ばれたのが、現在の公式マーク&コピーです。
そして昨年4月、100周年記念事業実行委員会が発足しました。
本年、母校の100周年を記念するにふさわしい出来事がありました。一つは、PTAと同窓会の共同で、新しい校旗が母校に寄贈されたことです。もう一つは、同窓会が、足立区内の都立高校の同窓会としては初めて、母校の在校生だけを対象とする返済不要の弥生野奨学金を作ったことです。この6月、その第1期生が誕生しました。同窓会は、後輩たちが母校で頑張り、社会で活躍してほしいとの思いを、この奨学金に託しています。
この100年間、先輩から後輩へと受け継がれてきた母校の伝統は、「素朴で健全な校風」、「自由と責任ある行動」、であります。多くの同窓生は、「このような伝統ある足立に入ってよかった」と振り返ります。私もその一人です。
勉学と部活・生徒会活動、進学と就職の現況を見ますと、在校生一人一人の潜在能力が、在校生ご自身の努力と先生方のご指導で今以上に顕在化し、更に上のレベルに行ける可能性がたくさんあるように思えます。
同窓会も母校発展のために、微力ながらこれからもお手伝いをさせていただきます。
さて、100年という歴史の中の出来事でしかなかった世界的な感染症や戦争、国家間の緊張の高まりに、今再び、私たちの国際社会は直面しています。
また、若い世代人口が少なっていく時代、足立区内には都立高校が9つもあります。
これまで様々な困難を乗り越えてきたわが母校は、更なる高みに向かって果敢にチャレンジすることにより、中学生に羨望され、地域の方々に親しまれ、そして卒業後の同窓生の活躍を通じて社会に貢献しながら、次の200周年への道を歩み続けると確信しています。
以上をもちまして、都立足立高等学校創立100周年記念のご挨拶とさせていただきます。
ご清聴、ありがとうございました。 |
|